「面接では、学力試験のように正解がないから、どう対策すれば良いのか悩むな…。最新の面接現場から想定質問と対策を整理した情報を知りたい。」
今回はこのようなお悩みをお持ちのあなたに向けた記事です。
前回の記事では合否フラグについてお伝えしましたが、これは結果論であり、できるだけ合格に近づけるよう対策を練ることが何よりも大切になります。
本記事の内容を参考にするだけで、
各フェーズの面接における傾向を知ることで、面接の通過率を高める
ことができますよ。
実際に現役転職者として、各面接での傾向を分析した結果を元にしておりますので、事実ベースでお伝えすることができます。
面接対策の一助にしたい方にぜひご一読いただきたい記事です。
一次面接・二次面接・最終面接共通で必要になる対策
各フェーズの面接における傾向に入る前に、共通で必要とされる対策があります。それは
想定問答として事前に発言内容のポイントを言語化する
ということです。
何故なら、人事側の心理としては、30分〜1時間という短時間で人物を見極める必要があり、過不足なく情報を収集したいと考えているからです。
これを踏まえると、私たち求職者は「結論」を優先的に用意して回答を準備するということになります。
この「結論ファースト」の考え方は、面接現場においても効果を発揮します。
面接官のみならず、人は聞いてもいないことをダラダラと回答されるとストレスに感じてしまうのです。
例えば以下質問と2パターンの回答を見てください。
「前職で力を入れたことは何ですか。」
「前職の営業部では通信機器の保守費用等、定量的な受注が多く、四半期ごとの受注金額も横ばいになっていました。 私は営業職としてのあり方を改めて考えました。そもそも、営業とは顧客を開拓し、コネクションを維持し、課題を整理して課題解決まで導くのが本業です。 そのため、上長にこのままのやり方を改め、新規開拓に力を入れるべきだと提案し、実行しました。」
「前職では新規開拓に力を入れました。 前職では通信機器の保守費用等、定量的な受注が多く、受注金額も横ばいとなっていたので危機感を募らせていたのが理由です。 営業職としてあるべき姿を改めて考え、上長に新規開拓を提案し、実行しました。」
聞き手としてどちらがすっと入ってきやすいでしょうか。後者の方がポイントを掴みやすいはずです。
結局、面接とは相互コミュニケーションです。自分を売り込みたいあまり、前面に押し出しすぎると、一方的なコミュニケーションになってしまいます。実は手応えのあった面接が落ちてしまうのもこれに起因しています。
したがって、結論を意識して想定問答集を作成することをおすすめします。
一次面接・二次面接・最終面接での質問と対策
ここでは私の経験談を踏まえ、各面接で見られている共通点とそれへの対策について述べていきます。
尚、選考プロセスは中途において一般的である
書類選考⇒一次面接⇒二次面接⇒最終面接
を想定しています。
一次面接
序盤で行われる面接です。
履歴書・職務経歴書の記載内容を中心に改めて説明する必要があります。
この一次面接の特徴を列挙すると以下のようになります。
✔️一次面接の特徴
- 大企業であれば人事が、中小企業であれば現場社員が担当することが多い
- 転職理由と志望動機、その後のキャリアプランが一貫しているかを中心に見られている
- 第一印象と基本的なビジネスマナーも見られている
大企業であれば人事が、中小企業であれば現場社員が担当することが多い
大企業では人事制度が整っており、採用方針も明確なので、人事が担当することが多いです。 対して、立ち上げて間もないベンチャー企業や中小企業は人事の面接を省き、そのまま現場社員の面接に入るケースが多いです。
転職理由と志望動機、その後のキャリアプランが一貫しているかを中心に見られている
質問に対する回答が選考書類と辻褄が合っているかや、次のキャリアを歩む上で論理一貫性があるかを見られています。 そのため、各質問での深掘りはされない傾向にあります。
第一印象と基本的なビジネスマナーも見られている
特に面接相手が人事であれば要注意です。清潔感や、表情等を念入りにチェックされます。 社会人経験を積んでいる方であれば、初歩的内容ですが、意外と抜け落ちているところもあるため、鏡を使って確認することをおすすめします。
これらより以下質問が想定されるので、準備しておきましょう。
✔️一次面接の質問内容
- 自己紹介
- 過去の職務経験について
- 転職理由
- 志望動機
- 今後のキャリアプラン
- 逆質問
二次面接
一次面接通過後に行われる面接です。
求職者のよりコアな部分を深掘りされ、実は一連の選考プロセスの中で最も対策が難しく、ドラスティックにふるいにかけられます。
この二次面接の特徴を列挙すると以下のようになります。
✔️二次面接の特徴
- 現場の部課長が担当するケースが多い
- 決断に至った理由を徹底的に深掘りされる
- 求職者の性格を知るために、考え方や価値観を深掘りされる
現場の部課長が担当するケースが多い
二次面接では、配属先の部課長が担当する場合が多いです。 一次面接で上がってきた結果を元に、配属先に定着できるのかという観点で質問が飛んできます。 後に控える最終面接が顔合わせ的な立ち位置である場合、採用のキーマンはこの部課長になります。
決断に至った理由を徹底的に深掘りされる
回答の一つひとつに対して「なぜ」と深掘りされます。 これは主に求職者の考え方に論理性があるかどうかを見られています。 そのため、意思決定とその理由を客観的に見て納得のいく内容にブラッシュアップする必要があります。
求職者の性格を知るために、考え方や価値観を深掘りされる
面接でのテンプレート質問は一次面接で聞けているので、違った角度から質問が飛んできます。 事前に回答を用意していることは面接官も重々承知なので、想定外の質問をあえてすることで、求職者の素を見ていると考えられます。
これらより以下質問が想定されるので、準備しておきましょう。
✔️二次面接の質問内容
- 自己紹介
- 高校時代、得意だった科目と苦手だった科目
- 大学の志望理由
- 大学時代に学んだ内容とそれを業務のどこに活かせるか
- 長所と短所
- 嫌な人の特徴
- これまで理不尽なことを言われたらどのように対応していったか
最終面接
採用に関わる最後の面接です。
YesかNoかで判断され、採用に直結する面接のため、更に人物面の深掘りが行われます。
噂では顔合わせ的な要素が強いと言われていますが全くのデマであり、しっかりと対策を行っていく必要があります。
例えば、私は現在9ヶ月以上転職活動を続けていますが、最終面接の戦績は9戦2勝7敗であり、8割の確率で落とされています。
この最終面接の特徴を列挙すると以下のようになります。
✔️最終面接の特徴
- 社長か役員が担当するケースが多い
- 志望動機とキャリアビジョンで熱意を図られる
- 経営層の好む回答が求められる
社長か役員が担当するケースが多い
その会社の経営陣が面接官となる場合が多いです。
しかし、特に大企業に顕著ですが、採用権限を現場に一任していることがあるので、その場合は本部長・部課長が担当することになります。
志望動機とキャリアビジョンで熱意を図られる
基本的なスキルセットは低次の面接で聞けているので、あとは入社への熱意を入念にチェックされます。
中途では一貫して志望動機を聞かれない傾向にありますが、最終面接では「なぜ御社か」の観点で必ず用意しておきましょう。
また、キャリアビジョンは「今後長く貢献してくれるのかどうか」という意図で質問されます。
経営層の好む回答が求められる
経営層は会社と一心同体です。そのため、業務寄りではなくどれだけミッションに共感できるのかを重視しています。
また、「逆質問」の内容が合否に直結するのもこの最終面接です。経営層だからこそ回答できる質問を投げかけてみましょう。
これらより以下質問が想定されるので、準備しておきましょう。
✔️最終面接の質問内容
- 自己紹介
- 志望動機
- 今後のキャリアビジョン
- 逆質問
まとめ
いかがでしたでしょうか。
各面接での傾向とそれらへの対策を把握できたかと思います。
とはいえ、先方からの質問内容を一般化させることは難しく、企業によっても異なる部分もあるため、転職エージェントを利用することもおすすめします。
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