みーくんの思考世界

転職活動の実態を中心に綴るブログです。特に「若年層の未経験職種への転職」に焦点を当てて更新中。余計な脚色は避け、「実体験ベースでの情報共有」を心掛けています。

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「低賃金な仕事をしているのはお前のせい」論について

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どうも、みーくんです。
12月も下旬に差し掛かり、寒さも本格化してきましたね。我が家でも遂にコタツが設置され、図らずも"コタツムリ"になる日々を送っています。インフルエンザにより死亡したというニュースも流れてきましたので、確実に対策をとっていきましょう。
さて、私は未だ転職活動を続けていますが、求人を精査する際、目を通す項目が「年収」欄です。仕事内容を最重要視していますが、やはり労働と対価が見合っているかの確認は抜かりなく行います。今回はそんな「賃金」に関するお話です。

 

堀江貴文さんの意図

実業家のホリエモンこと堀江貴文さんの発言「手取り14万?お前が終わってんだよ」が波紋を呼んでいます。きっかけは女性向け掲示板『ガールズちゃんねる』に投稿された非正規社員の投稿でした。内容は12年勤務しているのに、手取り14万である現状を嘆いたものであり、これに対して堀江さんが指摘しているという構図になります。
彼の主張は大きく分けて二つです。

 

①14万の現状に嘆くような奴は保守的であり、目まぐるしく変化する情報化社会に適応できていない。インターネットが未発達の時代では個々人の生き方を最適化できなかったので上の言うことに従っている「いい子ちゃん」であれば並の生活が保障された。しかし、現在は情報に誰でもアクセスできるようになったのでデジタルディバイドが生じて当然である。今やYouTubeで無料でノウハウを得ることができ、クラウドソーシングで案件を得ていけば月14万なんてすぐに超えられる。それを知らずに非正規雇用で会社で搾取され続けるお前が悪い
②手取り14万でも低コストで生活できる。現在はNetflix等のオンデマンドサービスを利用することで映画館にも行かなくて済むし、娯楽もコミュニケーションもスマホで完結できる時代になってきている。ゆえに、以前よりも田舎の不便さは解消されてきているので、手取り14万で嘆いている暇があったら田舎に移住しろ

 

原因は「情報格差」「経済格差」「個人の努力」

結論から申し上げると私は彼の持論に賛成です。今まで誰も教えてくれなかった情報をYouTubeという無料媒体を通じて改めて説明してくださっているので、むしろ感謝されて然るべきだと思います。
情報化社会に適応できず文句を垂れている人は昔に縋る"老害"に似た趣を感じます。新たな時流・価値観の元、自身を最適化する作業は今後は更に必要になってくるスキルです。
また、賃金に不満を垂れている方々に共通しているのは、そういった不人気業界しか選べない状況に自ら身を置いたということが挙げられます。つまり自己責任論的な考え方ができます。

過酷な労働を強いられる不人気業界は、社会的に必要不可欠であるにも関わらず、低賃金であることが多いです。飲食、介護、小売、運送がその代表例として挙げられます。今年4月に施行された「出入国管理及び難民認定法」により外国人労働者の受け入れ規制が緩和されましたが、それでも不人気業界の人手不足が続いているのが実態です。

望まずして、そのような企業で「働かざるを得ない」状況に陥るのは人気企業に採用枠があるからで、その足切りとしてスキルや学歴を重視しているからに他ならなりません。そう考えると、「将来を見越して努力をしてこなかったお前に原因がある」とも言えます。しかしこれだけでは短絡的であり、個々人の経済的背景を無視してはなりません。生まれながらの経済的事由により進学できず、義務教育修了後企業への入社を余儀なくされる家庭も一定数存在するからです。不公平なことに、家庭事情と生涯年収は比例するとの調査結果もあり、いわゆる「親ガチャ」的な要素は厳然として存在しています。
しかし、情報を適切に扱い活用できるようになると、不必要な出費の低減に繋がります。ゆえに、情報格差と経済格差はある程度相関関係にあると考えています。今後教育現場ではプログラム言語と合わせて、情報リテラシー教育も必修化させる必要があると感じますね。

 

未だ浸透している「昭和的労働観」という名の残滓

どのような背景があるにせよ、労働と対価が釣り合わない企業で精神をすり減らしている方々が一定数存在するという事実は変わりません。しかし、何故彼らは入社することを前提にしているのでしょうか。その「働かなければならない」という強迫観念こそが人を不幸にさせているような気がします。日本社会ではストレートで大企業に入社し、定年まで職務を全うすることを「是」及び「勝ち組」としている風潮が抜けきっておらず、それを義務感と錯覚しているのです。ゆえに、「底辺仕事」という概念も生まれてきます。仕事の貴賎というフィルターでしか個人を評価できなくなっています。
経団連の中西会長の発言により、事実上終身雇用が崩壊し、今後は人材が流動的になります。インターネットの普及により情報が民主化された現在、消費者がより一層自身のポリシーによってサービスを取捨選択する時代になっています。ゆえに、需要が低く利益率の低い事業が低迷、結果人的コストのみが膨大になり、非正規雇用が拡大しています。そのような時代で必要になるのは企業に媚び諂い年功序列の恩恵に預かる能力ではなく、個人として稼ぐ力をつけることです。「自分の能力を鑑みればこのくらいの企業が妥当」と判断し、身体を壊すくらいであれば、一個人としてマネタイズする方法を確立するべきです。それはメルカリでの転売やブログでのアドセンス等ハードルが低いものからで良いのです。働く意義を見失い、一生会社の歯車になるくらいであれば、自分で小さなビジネスを始め、世の中の仕組みを学んだ方が身のためです。
自分が抜けたポジションは誰かが埋めることになるかもしれませんが、その考え方も危険です。日本国民の誰かが半強制的に入社し、過酷な労働を強いられると考えるのではなく、労働と賃金が見合わない企業から経営破綻して然るべきだと考えるべきです。それで社会が機能しなくなれば、日本国民から「底辺仕事」という概念が抜けるのではないでしょうか。人は「あって当たり前」と思うからこそサービスを享受する有り難みが薄れていくので、一度痛い目を見れば認識が変わると考えられます。社会が機能しなくなった未来に訪れる考え方として「自助努力」が当たり前の価値観になります。「人のため」を思い過酷な労働を強いられてきた社会から、「自分さえ良ければ」という利己主義社会が到来するとどうなるのか、興味が湧いてくるばかりです。