みーくんの思考世界

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ニューアルバム『CANNONBALL RUNNING』はお釣りがくるほどの名盤である

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どうも、みーくんです。
最近は寒暖差が激しく、気候が読めない日々が続いていますね。その都度服装を調節する必要があり面倒くさい時期ですが、今年も残りわずかですので、悔いの残らないよう駆け抜けていきましょう。
さて、ここ最近の私のブログでは、転職活動の進捗と愚痴をメインに綴っておりましたが、なんだかマンネリ化してきましたので今回は別路線のタイトルで綴っていきたいと思います。私が長年贔屓にしている歌手兼声優の「水樹奈々」さんが今月11日にリリースしたアルバムについてのレビューです。

 

www.mizukinana.jp

 

CANNONBALL RUNNING 好評発売中!

初っ端からキングレコード広報部さながらの出だしとなっておりますが、決して関係者ではありませんのでご承知置きを。しがない野郎のオタクです。が、奈々さんの楽曲と共に人生の岐路に立ち向かい、歩んできた経緯がありますので、かれこれどっぷりお付き合い(追っかけ)させていただいております。私のファン歴やライブの感想等は何度か本ブログにて更新させていただいておりますので、ご参照ください。

 

www.miyqun.site

 

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前置きが長くなってしまいました。今回は13枚目のアルバムとなっており、全17曲入りの大ボリュームです。デジタルリリースされた「Blue Rose」「Rebellion」の他に、昨年9月にリリースされた「What you want」、同じく昨年の10月にリリースされた「Never Surrender」も同時収録されております。更に特筆するべきはTVアニメ『戦姫絶唱シンフォギアXV』のOP「Metanoia」のロングイントロバージョン「Metanoia -Aufwachen Form-」、更には挿入曲「Final Commander」のロングイントロバージョン「Final Commander -Aufwachen Form-」が収録されている点です。細かい説明は次項で触れるとして、同アニメファンであれば大歓喜の内容です。これらに加えて新曲が11曲入っているというオリジナルアルバムとは到底思えない贅沢仕様になっております。その内容は、バリバリロック調のものから包み込まれるようなバラード曲等、聴いている側を飽きさせないような工夫が凝らされており、一つの物語を追っているような気分になります。
今回のアルバムで驚いたのは、ボーナストラックに今年3月に彼女の生まれ故郷愛媛県で行われたライブ映像が収録されている点です。総再生時間は驚愕の2時間半。これ単体で商品化できるくらいのボリューム感です。これを平然とやってのけてしまうのがチーム水樹なのでしょう。
次項では、曲ごとの紹介及び、詳細なレビューをしていきたいと思います。

 

全17曲レビュー

ここでは、曲ごとのレビューを行っていきます。

 

1: Higher Dimension
大ボリュームの冒頭を務めるのがこの曲。一曲目に相応しく「始まり」を連想させるような曲調であり、思わず行進してしまいそうなアップチューンです。来年に予定されている全国ツアーではこの曲でスタートするのが妥当でしょう。作詞家は「undercover」や「理想論」等を手掛ける藤林聖子さんですが、このような応援ソングも作詞できるところに、振り幅の広さを感じます。初めて聴いた際は、奈々さんが作詞したのかと思い込んでしまった程前向きな歌詞です。

 

2: カルペディエム
個人的今作どストライク候補です。転職活動をしている今現在の心境を抉り出すようなメッセージ性の高い一曲です。何を隠そう、作詞家は「レイジーシンドローム」や「Rock Ride Riot」を手掛けるヨシダタクミさんです。彼作詞の曲は基本的に「葛藤」をテーマにしていると考えています。答えのない迷路で右往左往して、それでも自分なりの答えを探し出せるまで一縷の希望を持ち続ける心境が描かれています。
カルペディエムとは、ラテン語で"今を全力で生きろ"という意味らしいです。

 

3: Love Fight!
今作で最も"一聴き惚れ"した一曲です。奈々さん自身はこの曲を"ダークファンタジー"に擬えていましたが、私はどちらかというと、城郭で行進している兵隊を連想してしまいました。それこそ、2011年のLive Castleにお似合いだと思います。内容は、恋愛を"駆け引き"と捉えた乙女心を綴ったものです。素直に好きな気持ちを伝えたいものの、本心を出してしまえば弱みにつけこまれてしまう、単純な女だと見透かされないように賢く立ち振る舞わなければ、という純情と打算が入り混じった心情が現れています。

 

4: Daybreakers
一言で表すとするなら、奈々さんらしい王道アップチューンです。この曲も作詞が藤林聖子さんですが、過去作「Unbreakable」とどことなく曲調が似ているような気がします。同じ"break"という単語も入っていますし、意識しているのかもしれません。奈々さんは本作の作曲家である光増ハジメさんにイジメられたと言及していますが、そのくらい激しい曲調に仕上がっています。

 

5: Knock U down!
新曲の中で唯一PV化された一曲です。率直な印象としては「ダサ可愛い」であり、SupermanのPVにテイストが似ています。ジャンルはオールドロックンロールといえますが、奈々さんの得意とする応援ソングの要素も多分に含まれています。歌詞だけを見れば、ダメメンズに振り回されないよう自分らしく生きていこうという女性向けの一曲であると言えますが、聴き方を変えれば老若男女問わず幅広いターゲット層に向けた応援ソングになります。

 

6: Blue Rose
昨年5月にデジタルリリースされた、クイズRPG『魔法使いと黒猫のウィズ』のタイアップ曲です。作詞家は後述する「What you want」や「Rebellion」を担当しているしほりさんです。タイアップ先のRPGの世界観が凝縮されており、正義感溢れる歌詞が散りばめられています。しほりさんは言葉選びが上手な作詞家さんで、特にこの一曲は言葉一つ一つに重みが感じられます。

 

7: Sweet Deeler
男を手玉にとるような百戦錬磨の女性像が描かれています。「私の魅力に気づけるまで待ってあげるから早く気づいてね、ヒント出すから」といったような余裕のある心情が特徴的です。これまでのアルバムにおいて"大人の女性像"を描いた曲は何度かリリースされており、例えば「Get my drift?」や「Guilty」が代表的ですが、それらの中でもひときわアダルティな雰囲気に仕上がっています。直訳すれば、"甘美な商人"となり、タイトル通り有り余る魅力を少しずつ売っていくような歌詞が散見されます。

 

8: What you want
昨年9月の発売当初から何度もヘビロテしている私のイチオシ曲です。この曲を初めて聞いた際は、奈々さんの新たな境地を垣間見れたような気がしました。バリバリロック調の楽曲は「ミュステリオン」や「アパッショナート」を彷彿とさせますが、不確実で欺瞞の多い世の中で、自分らしさを見失わず挑戦し続けろというメッセージ性が色濃く反映されているのが本曲の特徴です。タイトル通り、自分が本当に望んでいるものは何なのか改めて自分の心に問い直し、現状を打開していこうという決意を感じられます。

 

9: マーガレット
ゴリゴリアップチューンが続いた中で、訪れる束の間の静寂、そう表現したくなるような本曲。アコースティックギターが冴えるメロディーから、どことなく「ダーリンプラスティック」が想起されます。奈々さん曰く、結婚式で新婦が歌う姿をイメージして作ったそうです。実はめでたいことに、奈々さんファン界隈では奈々さんを通じて結婚する「奈々婚」が頻繁に報告されており、幸せな夫婦像をテーマにした曲は今後もリリースされていくと予想しています。(私には耳が痛い話ですが。)「絶対的幸福論」のPVは尊いので是非試聴してみてください。

 

10: Metanoia -Aufwachen Form-
今年7月にリリースされた、アニメ『戦姫絶唱シンフォギアXV』の主題歌であり、奈々さん作詞の変態曲。変態曲とは、その激しい曲調、息継ぎができないほどの難易度の高さで、一般人には歌うのさえ困難な曲のことを指します。この曲はもはや説明不要Elements Gardenの上松範康さんが作曲しているので、変態曲以外の選択肢はないと予想していましたが、その予想を遥かに超えてきました。シンフォギアのOP曲は基本的にシンフォニックロックと呼ばれる「デジタルとオーケストラ」の融合体がスタンダードでしたが、一気に趣向が変わり、全面バリバリのロック調になりました。タイアップアニメが今期で終了することもあり、気合いの入り方が尋常ではありません。実際、製作期間に1年かけたそうです。私は本曲のPVに一目惚れして本ブログのカバー画像に採用しています。メタノイアを反対から読むと"アイノタメ"となるのは何とも粋ですね。Aufwachenはドイツ語であり、「覚醒」の意です。

 

11: glitch
本曲もカルペディエム同様、世界観に没頭してしまいそうなメッセージ性の高い一曲です。本来の感情を塞ぎ込んで嘘で塗り潰された理想像を演じているので、どこか愛人との距離感を覚え、自分の中で葛藤が渦巻いている。でも、そんなスリルのある日々に快感を覚えてしまうダメな俺的な側面を垣間見ることができます。同じ言葉を幾度となく繰り返すあたりに、主人公の焦燥感が伝わってきます。

 

12: Never Surrender
劇場版アニメ『魔法少女リリカルなのは Detonation』の主題歌。このアニメは魔法少女という言葉から少女向けの某アニメを彷彿とさせますが、実際はキャラクターの抱える過去やストーリー性が濃く、奈々さんの知名度が上がる転機ともなった作品です。なのはの主題歌は常に奈々さんが担当しているのですが、共通しているのは力強さを出しつつも、包み込まれるような包容力が感じられるということです。なのは曲は、「始まり」が一種のキーワードとなっており、本曲の歌詞にも採用されています。

 

13: Light Births Shadow
どこか爽やかさを感じる聴き心地の良い一曲です。声優アイドルの奈々さんだからこそ映える曲であり、キングレコード取締役の三嶋章夫さん曰く「おじさんホイホイの曲」。好きなのに、いや好きだからこそ素直になれない乙女心が過不足なく表現されています。奈々さんがメインパーソナリティを務める「水樹奈々のMの世界」のエンディング曲に採用されているので、FM向きの曲であるとも言えるかもしれません。

 

14: Rebellion
「Blue Rose」と同じく、デジタルリリースされたしほりさん作詞の一曲です。直訳で「反逆」の意であり、タイアップ作品であるオンラインRPG「叛逆性ミリオンアーサー」の世界観を忠実に再現しています。実は以前もミリオンアーサーとはタイアップしており、当時リリースされた「Million ways = One Destination」の意思を継いだ一曲となっています。宿命に抗う主人公達の情景が浮かび上がってきます。

 

15: Upsetter
荘厳なストリングスから始まるので、シリアス感が漂う雰囲気に飲まれますが、そこから一気に転調。奈々さんお得意の応援ソングに早変わりします。歌詞に「最上級」等、極端な表現を用いていることから奈々さん作詞であることが想像できましたが、応援ソングは奈々ソンにおける醍醐味ですので、仲間が増えて嬉しい限りです。製作裏話として、ちょうど製作の時期がラグビーワールドカップの南アフリカ戦と重なり、「大番狂わせ」の意を持つUpsetterという言葉が舞い降りてきたようです。

 

16: All for love
流麗なピアノが冴え渡り、心洗われる一曲です。これもマーガレット同様、新婚夫婦にお似合いのバラード曲となっています。(独身の私には肩身が狭くなる話です。)愛がテーマの曲は今まで多くリリースされてきましたが、本曲は主張している内容が率直であり、すっと入ってきやすいです。強いて言うなれば、「愛の星」や「絶対的幸福論」に近い雰囲気です。

 

17: Final Commander -Aufwachen Form-
All for loveの世界観に包まれて大団円かと思いきや、最後にド変態曲を持ってくるところ、これがチーム水樹です。今回のアルバムには『戦姫絶唱シンフォギアXV』のOP曲のみならず挿入曲も収録されています。本曲はMetanoiaに対するアンサーソングであると思っています。つまり、Metanoiaは歌詞の中に「拳」が入っているのでアニメのヒロインである立花響の曲であり、本曲は同作のラスボスを務める小日向未来の曲です。作中で自身を「我」と表現しているのは小日向未来(シェムハ)しかおりません。しかし、同作で奈々さんが声優を務める風鳴翼の心情を綴った歌詞もあり、一概に決められないのが本曲の深いところです。いずれにせよ、シンフォギアシリーズの最終章に採用される挿入曲ですから、熱量が桁違いに高いです。Metanoiaとは異なり、こちらはシンフォニックロックであり、シンフォギアの意思を踏襲しています。転職活動をしている中、「我が我である意味を 再び立ち上がる力を」というフレーズに力を貰っているのはここだけの秘密です。

 

いかがでしたでしょうか。奈々さんの曲は噛めば噛むほど味が出る「スルメ曲」ですので、お気に入りの一曲を見つけてみてください。