どうも、みーくんです。
気づけば11月も下旬に差し掛かりました。最近は日中と日没後の気温差が激しく、風邪を引きやすい時期になってきていますので体調管理を一層心掛けていきたいものです。
さて、ここ最近の本ブログは内容が転職活動に偏ってきていますが、私にとっては今後のキャリアを形成していく上で重要な活動ですので書き留めておきたいという意向があります。ご容赦いただければ幸いです。
現実に直面した際の捉え方
転職市場において20代という年齢層は比較的需要が高いと言われています。前職に染まりきらず、一定の社会人経験を積んだ人材として評価されるからです。しかし、「若さ」というアドバンテージがあるにせよ裏を返せば職務経験が浅いということなので、キャリア採用では不利に働くケースが当然ながらあります。特に異職種への転職の場合はハードルが高いです。現に私の場合、20件の応募に対して書類選考時点で8件落とされています。中にはスカウトされていた企業に落とされたこともありました。予想以上に活動が難航しており、自分の市場価値を現実ベースで見直すきっかけとなっています。
書類選考でふるいにかけられ、不採用となってしまったことに対しては当然ながら残念な気持ちに苛まれますが、落とされたという事実に対してどう捉えるかで今後のモチベーションが変わると考えています。人事側に立って考えてみると、採用とは投資とリスクヘッジの活動です。例えば、30歳の求職者を500万円の年収で採用する場合、定年まで働くと想定すると単純計算でも3億5000万円かかることになります。そのため、どんな優秀な人材であれ、会社の方向性と合わなければ不採用となるケースも往々にして起こり得るのです。ゆえに不採用通知が来ても、それは能力の問題ではなく、お互いの利害を鑑みた決断なので前向きに捉えるべきだと考えています。ミスマッチを未然に防ぐことができたと思考を転換するべきでしょう。(過度な開き直りは禁物ですが...)
社会情勢を鑑み何を選択するべきか
現在までの経験を生かせる職種が事業成長性のある業界に存在するとは限りません。例えば私の場合、SIerの法人営業として基幹システムの提案をしてきましたが、今度は得たIT知識を生かして業務改善に貢献する事業企画を希望しています。しかし、異業種の知見がないため、どうしても求人応募がIT通信業界に偏らざるを得ません。
個人的には事業成長性のある分野は、製造業(メーカ)であると考えています。日本古来の「ものづくりの精神」は独自であり、職人文化が根強いので世界と対峙する武器となり得ます。トヨタ自動車はすでにMaaS参入のための基盤を構築していますし、IT技術を手段として使う企業は成長していくと予想しています。昨今注目度が高まっているビッグデータやIoTに関しても、その実現を目的化してはならず、それらを手段に何をビジネスとするのかによって事業の将来性が左右されます。
しかし、ITサービスを提供している企業すなわちベンダ側は大半が外資系で占められており、日系のIT産業はプロダクトのシェアが低く、海外に追いつけない現状にあります。最近では巨大IT企業群であるGAFAに対抗するためにヤフー株式会社とLINE株式会社が経営統合することを発表しましたが、研究開発費に回せる資金面で圧倒的な差があるため、厳しいと言わざるを得ません。したがって、日本はベンダとしてではなく、システム構築や保守等のSIとして巻き取りを図るしかなくなってきています。しかし、中間マージンを抜き取っていく「中抜き構造」に代表されるようなビジネスモデルを続けていけば、日本の国際競争力が衰退していく一方です。
とはいえ、ここでの論点は世界を視野に入れた競争力の話であり、日本のIT通信業界自体が消滅するわけではないので、手堅く生計を立てていくには恰好の業界であるとは言えます。何を選んで何を妥協するべきかが今後の焦点になると思っています。