どうも、みーくんです。
昨日から会社の試し出社が始まりました。しかし、復職に向けた不安感や、事前準備としてあれやこれやと思考を巡らせていたということもあり昨日の帰宅後39℃の発熱を起こしてしまい、本日はお休みを頂いてしまいました。自分では気づかないことがストレスになる"ストレス性高体温症"に罹患した疑いがあります。まずは"急がない"ことを第一に体調を万全にしていきたいと思います。
さて、まだ余熱が冷めやらぬ中、綴っていく今回のテーマはアニメ『アンパンマン』に対する批判の声についてです。話題になってからすでに一週間経過しましたが、私の所感を述べていきたいと思います。
概要
柳瀬嵩さん原作の幼児向けアニメ『アンパンマン』では、悪さをするバイキンマンに対してアンパンチで退治しますが、この場面を見た乳幼児が「暴力的になる」と心配する親御さんの声がネット上で見られました。アンパンチでバイキンマンを懲らしめ、めでたしめでたしとする話の流れが、"暴力で物事を解決すること"をよしとする考えを植え付けないかという意見です。逆に「全く影響ない」とする声もあります。
所感
今後は映像作品にR18に引き続きR6等を設定する時代が来るのでしょうか。窮屈な世の中ですね。
この批判が出てくる根源には、アンパンマンのアニメを通じたメッセージ性を汲み取れない親御さんが増えたことだと思います。アンパンマンが伝えたかったのは"暴力で解決する"ことではありません。柳瀬嵩さんご自身がが訴えたメッセージは以下の通りです。
本当の正義の味方は、戦うより先に、飢える子供にパンを分け与えて助ける人だろうと。そんなヒーローを作ろうと思った。
確かに、今回はアンパンチだけがフォーカスされており、他のシーンが欠落しています。一部を持ち上げ、そのアニメを分かった気になるのは危険です。
また、正義とはアンパンマンだけではなくバイキンマンでも持っています。そのため、アニメ内では"バイキンマン=悪"と決めつけているシーンがほとんどありません。各々の価値観が異なる中でどのように折り合いをつけていくのかを伝えたかったのだと思います。
こういった些末な内容について、何かとメディアに対してクレームをつける"不謹慎厨"が増えてきたと感じています。以前と比べて社会的にパワハラやモワハラへの規制が厳しくなったため、それに便乗することでそれこそ"正義の味方"を気取っているのかもしれません。育児ストレスの捌け口なのかは分かりませんが、アニメコンテンツを衰退させることに繋がりかねません。そもそも、私も幼少期にアンパンマンを観て育ちましたが、必要以上に暴力を振るいませんし、警察沙汰に発展したことはありません。"私の子どもには悪影響が出そうだから、他の子も出るに違いない"という過度の一般化は控えるべきです。"アニメが悪い"で終わらせるのではなく、"そのようなアニメの楽しみ方"を教育するべきです。そして、やって良いことと悪いことの分別をつけさせるのです。要するに、最近の親御さんの一部は、教育方法の工夫から逃げており、育児の責任を他者に擦りつけているのです。アンパンマンの暴力シーンを危惧する前に、最近多発している虐待に目を向けてみてはいかがでしょうか。
京都アニメーションの放火から一ヶ月が経過しましたが、あの一件でどれだけ日本にアニメーション文化が根付いていたか痛いほど理解できたはずです。それにも関わらず、こういった話題が浮上してしまうのは残念に他なりません。