みーくんの思考世界

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諭吉を消した令和

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どうも、みーくんです。
新元号の発表に引き続き、今度は2024年を目処に紙幣を刷新すると発表されましたね。刷新するのは2004年以来で約20年振りとなります。今回は世間を賑わせている新紙幣について、その概要と私の所感を述べていきたいと思います。

 

新しい顔は誰か

4/9午前、麻生太郎財務相により、2024年を目処に紙幣を刷新すると発表されました。対象となるのは、千円札・五千円札・一万円札です。今までは皆さんご存知の通り、肖像となる人物は以下の通りでした。

 

千円札:野口英世
日本の医師、細菌学者。主に細菌学の研究に従事し、黄熱病や梅毒の研究で知られる。51歳で死去。
五千円札:樋口一葉
明治時代の女流作家。代表作『たけくらべ』は森鴎外や幸田露伴らも絶賛した。25歳で死去。
一万円札:福沢諭吉
啓蒙思想家・教育家。大坂で蘭学を緒方洪庵に学び、江戸に蘭学塾(のちの慶応義塾大学)を開設。著作に「学問のすゝめ」等。66歳で死去。

 

すでに慣れ親しんだ顔ですが、2024年をもって、以下のように変更されます。

 

千円札:北里柴三郎
日本の医学者・細菌学者。「日本の細菌学の父」として知られ、ペスト菌を発見し、また破傷風の治療法を開発するなど感染症医学の発展に貢献した。78歳で死去。
五千円札:津田梅子
日本の教育者であり、女子英学塾(のちの津田塾大学)創立者。日本における女子教育の先駆者と評価される。64歳で死去。
一万円札:渋沢栄一
日本の実業家。「日本資本主義の父」と称される。第一国立銀行や東京証券取引所といった多種多様な企業の設立・経営に関わる。91歳に死去。

 

紙幣を刷新する理由は「偽造防止」です。政府はこれまでも20年スパンで紙幣を刷新してきており、今回は最新の3次元(3D)技術によるホログラムを導入する予定です。これにより、肖像が浮き上がって見え、右や左から覗いても正面の顔が追いかけてくるように見えます。
また、今回は紙幣だけではなく500円玉には「バイカラー・クラッド」という技術が導入されます。硬貨の中心部に異なる金属を織り込んだ3層構造になります。
政府は「現行の日本銀行券が使えなくなる」などと騙る詐欺に注意するよう呼びかけています。

 

所感

新しいデザインの一万円札を見ましたが、福沢諭吉のものと比較して、どこか中国っぽさが残る、それこそ偽札感がありましたね。福沢諭吉の一万円札の威厳といいますか、重厚さが消失した感じです。慣れるまでは時間がかかりそうですが、旧一万円札も並行して使えるそうなのでそこは安心できます。
採用された人物については、特に異論はないのですが、「諭吉で鼻をかむ」等の俗用ができなくなってしまうのは悲しいですね。これからは「栄一」ですからね。定着するまでに時間がかかりそうです。
偽造防止のために最新技術を用いるのは良いと思います。現金とは、信用ありきで価値を持つものですしね。しかし、現代はキャッシュレスの時代に傾いていますので、今一度現金でないといけない理由を考え直す必要はある気はします。
余談ですが、現金の話題をする際によく原価の話が出てきますが、少し思考がついていけないところがあります。例えば、一万円札は原価換算で22円ですが、お金でお金を評価するって感覚に馴染めないんです。この理論でいくなら一万円札の製造は黒字になるということですが、キャッシュ用語でキャッシュを判断するのもまた違和感がありますね。そもそも、共通価値が物的なものである必要性はない気がします。