みーくんの思考世界

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アローダイヤグラムの活用

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どうも、みーくんです。

日本の生ける伝説イチローが急遽シアトルマリナーズからの引退を表明し、1日が経ちました。彼は球界の'"天才"と揶揄されますが、むしろ影で人一倍鍛錬を積む''努力の人"であると思っています。誰もが彼の生き様に憧れ、夢を見せてもらっていたといっても過言ではないでしょう。彼の引退は平成の終焉を意味するのかもしれませんね。

私も彼の姿勢を見習って、資格取得を目指していきたいところです。今回は私が取得しようとしている「基本情報技術者試験」の中から、日常生活でも生かせるマネジメント技法を学びましたので、簡単に皆さんにもご紹介できればと思います。

 

アローダイヤグラムとは

プロジェクトが立ち上がり、想定され得る作業を洗い出した後は、進捗状況を把握しておく必要があり、その手法の1つにアローダイヤグラムがあります。アローダイヤグラムでは、作業内容とそれにかかる所要時間を整理し、最も作業に早く取り掛かれるタイミングと最も作業に遅く取り掛かれるタイミングを算出します。これら2つの情報から余裕がある日数(=両者の日数が異なる)と余裕がない日数(=両者の日数が同一)を導き出し、余裕がない日数を重点的に管理することで遅延を解消することができます。

尚、最も作業に早く取り掛かれるタイミングのことを「最早結合点時刻」、最も作業に遅く取り掛かれるタイミングを「最遅結合点時刻」、余裕がない日数のことを「クリティカルパス」と呼びます。

図解の方法は以下の通りです。

 

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丸印はプロジェクトの各工程、実線の矢印は作業、破線の矢印はダミー作業を表し、この図の場合プロジェクトの開始地点が工程1でプロジェクトの終了地点が工程7です。ダミー作業とは、日数にはカウントしないものの該当する工程が完了しないと全体のプロジェクトを進められない作業のことです。矢印に添え書きされている数字は作業の所要日数を表しています。

さて、ここで工程1から工程7までに最も作業に早く取り掛かれるタイミングと最も作業に遅く取り掛かれるタイミングを算出しましょう。

最早結合点時刻は前工程から順に加算していきます。各工程ごとに最早結合点時刻を反映させると以下のようになります。

 

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この図の場合、経路は以下の2通りあると分かります。

 

①1→2→3→5→7

所要日数:3+2+5+3=13日

②1→2→4→6(ダミー作業)7

所要日数:3+6+8=17日

 

最早結合点時刻では、複数の選択肢がある場合、最も日数が多くかかる経路を選択します。したがって、②の17日が導き出されます。

対して、最遅結合点時刻では、導き出された17日を後工程から順に減算していきます。各工程ごとに最遅結合点時刻を反映させると以下のようになります。

 

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この図の場合、経路は以下の2通りあると分かります。

 

①7→5→3→2→1

17−3−5−2−3=0日

②7(ダミー作業)6→4→2→1

17−8−6−3=0日

 

このとき、工程2において複数の選択肢がある場合、最も日数が少ない経路を選択します。したがって、②の3日が導き出されます。

次に最遅結合点時刻から最早結合点時刻を減算します。差分を反映させると以下のようになります。

 

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余裕が「0」の工程を結んだ経路がクリティカルパスとなり、1→2→4→6(ダミー作業)7が該当します。所要日数は17日です。

したがって、このプロジェクトにおいて①、②、④、⑥、⑦に最も重点を置くスケジュールをつくり、そのために多少融通が利く③と⑤で調整をすれば良いと考えることができます。

 

カレーの作り方を想像すれば分かりやすい

アローダイヤグラムの理解を助けるのが「カレーの作り方」です。カレーを作るときは大まかに以下の作業に分かれますよね。

 

[作業区分1]

①野菜、肉を切る

②野菜、肉を炒める

③水を入れる

④アクをとる

⑤カレールーを割り入れる

⑥一煮立ちさせる

 

[作業区分2]

①米を研ぐ

②炊飯器のフタを閉め、スイッチを入れる

 

[作業区分3]

①お皿にご飯を盛り付ける

②ご飯の上にカレールーをかける

 

ここで、先に作業区分1の⑥まで完成していたとしても、作業区分2の②が完成していないと作業区分3には入れないわけです。ここでは、作業区分2の②から作業区分3の①がダミー作業であるとも言えます。これらを図解すると以下のようになります。

 

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ここでのクリティカルパスは1→3→5→7→10→11→12になります。つまり、ご飯をつくる作業である作業区分2は遅れることが許されないので、優先しなければならない作業工程だと分かります。