どうも、みーくんです。
一週間以上前の出来事になりますが、11/18ディズニーランドでの大行列事件、未だ記憶に新しいですよね。
皆さんお馴染みのミッキーが生誕90周年ということで、同パーク内の「ミッキーの家とミート・ミッキー」に詰め寄せたディズニー信者たちによって11時間待ちの大行列となってしまいました。これ、仮に朝の9時にディズニーに着いたとして、並んでいるだけで夜の8時になってしまうということですよね。7000円ものチケット代と貴重な時間をたったひとつのアトラクションで失っても良いのでしょうか...ディズニー信者の価値観とは分かり合えないかもしれません。それにしても、もう90歳のネズミになってしまいましたか~。時の流れは非情ですね。
前置きが長くなってしまいました。今日はそんなディズニーランドについて、夢から現実に引き下ろすネタを持ってきました。決してオリエンタルランドに怨念を抱いているわけではないので悪しからず。不信感は抱いていますが...。
夢の国で損害賠償請求
ディズニーランドで着ぐるみに扮して働いていた女性キャスト2人がオリエンタルランドに損害賠償を請求しました。理由は過重労働、パワハラ。
情報収集していた矢先知ったのですが、2017年8月時点で労働災害認定下りていたんですね。その際は「なのはなユニオン」なる労働組合を結成して労働改善要求をしていたようです。当時は、オリエンタルランド側は「真摯に受け止める」と答弁していたものの、安全配慮義務違反は認めず、現在まで一向に改善されていないようですね。
少しオリエンタルランドの実態について興味を持ったので調査してみました。
1960年7月11日に千葉県浦安市の海面を埋め立て、「国民の文化・厚生・福祉に寄与すること」を目的として設立されました。従業員は2018年11月現在、正社員が3317名、非正規社員が19006名。つまり、キャストのおよそ9割が非正規雇用ということになります。まぁ、大幅なコストカットのためでしょう。筆頭株主は、最寄路線でもある「京成電鉄」です。
未だにどういう線引きがなされているかが不明ですが、キャストは接客を主とする職種の他に非接客の職種も存在しています。そして、キャストとは別にパレードダンサーがあります。よくディズニーランドの採用基準は厳しいと言われますが、それはパレードダンサーだけのようです。パレードダンサーはダンススキルが求められる上に、高倍率です。対してディズニーランド内で人手不足と叫ばれているのは、キャストのようです。
損害賠償請求をした女性2人は「夢を壊してしまい、ごめんなさい」「ディズニーが悪いわけではありません」「やりがいを感じているので、これからも続けたいです」との供述をしています。
夢と真実
いや、悪いのはディズニーですよ。根っこから洗脳されちゃっていますね。まず、身体を壊してまで、やりがいを持って働くって文脈がおかしい気がするんですよね。というのも、やりがいってパフォーマンスの延長線上にあって、パフォーマンスは人として最低限度の健康が約束されている上に成り立つものなんですよ。会社を想像してみてください。会社の体力が資本金ですよね。資本金がないと会社としてのパフォーマンスは発揮できないですよね。それと同じです。人間にとっての資本は身体なんですから、身体を壊すとパフォーマンスできません。したがって、その先にあるやりがいも生まれません。
これって、本人は自己犠牲で働くことこそが美徳であるという先入観があるんでしょうけど、親族としては納得いきませんよね。極端な話、オリエンタルランド側がこのまま労働環境の改善に舵を切らないままだとして、キャストが過労死したらどうなるのって話です。人に夢を届ける仕事って、自分が健康でないと実現できないんですよ。
ディズニーランドでは夢を買っているなんてよく言われますが、所詮は人工的につくられた夢なんですよね。そこには必ず現実ありきです。夢はいずれ覚めます。ここは夢の国なんだから、中に人がいるとか言っちゃダメとか警告してくるディズニー信者が散見されますが、こんなに「夢」という言葉を安売りしているところを見ると、新興宗教と同じ臭いがしてきますね。どうやら、我々が「夢」を買っていたディズニーは、やりがい搾取という現実の上に成り立った錯覚であるみたいですね。
というか、何故ここまでディズニーランドに人が一極集中するのかが理解できません。ジェットコースター等のアトラクションを求めるのであれば、富士急ハイランドでは満足できないんでしょうか。ディズニーランドでないとダメな理由って何なんでしょう。ブランドでしょうか...。
ディズニーランドに求める役割が多すぎるから、破綻してしまったとも考えられます。アトラクションは他の遊園地の方がスリルがあって楽しいって人もいるんですから、ディズニーランドのコンセプトをアトラクション以外のどれかひとつに絞ることで、人手不足も解消されるのではないでしょうか。
また、AI産業にパラダイムシフトしている現代だからこそ、着ぐるみの中のキャストをヒューマノイドに代替すれば良いのではないでしょうか。パレードダンサーと異なり、着ぐるみキャストは複雑な動きを必要としないので大丈夫でしょう。そもそも、ディズニー信者は着ぐるみの中のキャストを認めていないお花畑な人たちなんですし。当然、ヒューマノイドを導入する際の初期投資は莫大ですが、これまでの人件費+今後同じような案件で何百万もの損害賠償を請求されるリスクを天秤にかけたら、安いもんじゃないでしょうか。案内機能を持つ日立製作所のEMIEWが一体20万程度なので、それ以下に収まるのではないでしょうか。
但し、ディズニーの基本理念が人の温かみでおもてなしを提供することなので、人と直に交わる案内キャストの代替は不可能ですね。しかし、非接客の職種から中心に代替していく余地はあるのではないでしょうか。
こうして、ディズニーランドの実態を見ていくと、あらゆるサービスは何人かの犠牲の上に成り立っているということを思い知らされますね。そう考えると、自給自足こそが人間の本来の正しい生き方のように思えてきます。ミッキーの誕生日を祝っているその「ミッキー」が過重労働で疲弊した女性と知ったときのディズニー信者の反応が見てみたいものです。