私ももうすぐで20代中盤へと突入する。この時期に発生するのが周りの同期が徐々に結婚しだすという現象。この前も、幼少期の友人がハワイで挙式した話を聞いて、感慨深かった。しかし、不思議と私には何の焦りもない。それどころか、高らかに独身宣言を掲げるくらいの余裕さをかましている。それには主に以下2つの理由がある。
維持費という概念
まず結婚の前に彼女をつくる必要があるが、つくったところで待ち受けるのはパートナとして活動する上で発生する出費である。「付き合って一年祝い」など、予想だにしなかったイベントが発生し、気づいたら膨大な額を貢いでしまったなんてことになりかねない。最悪の場合、「付き合って一ヶ月祝い」のようなスパンで縛りが勝手に設定され、それによる出費が毎月の携帯料金のように引かれてしまうなんてことも覚悟せねばならない。
そう、車のようにパートナには維持費がかかる。しかも、車は給油すれば快適な走りを提供してくれるが、パートナに関しては恩を仇で返されるケースもあるかもしれない。
ギブアンドテイクなんて言葉があるが、間違いなく結婚生活で訪れるのはギブギブギブアンドテイクである。
''結婚をしばしば宝くじにたとえるが、それは誤りだ。宝くじなら当たることもあるのだから。''
アイルランドの文学者バーナード・ショウが放った名言だが、まさに言い得て妙だと思う。
他人の世話より自分の世話
基本的に自分のことで精いっぱいである。特に今は休職中なので、今後の将来を考え始めるとキリがない。そんな中で他人に気を遣う余裕などない。まず、自分の私生活を豊かにしてから、パートナを見つけるというのが堅実である。現に結婚に生き急いで自爆した人を何人も見てきている。「どんな原石でも磨けば光る」ではないが、人間的に成長するまで抜かりなく自分を世話したい。
また、結婚してから性格が豹変しまう人もいるようだ。それを覚悟した上で、その時々、適切な距離感で接しなければならない。想像するだけで神経がすり減らされそうである。
結婚とは自分を犠牲にすることなのだ。
私は、今独身でいるこの時間を心身共に楽しみたい。
今、機種変更したばかりということもあり、どうしても脳内で「結婚相手」が「携帯端末」に変換されてしまう。私は以前、iPhone5Sを寿命まで(5年以上)使い倒したという実績があるので、人間界の方でも恐らくパートナへ一途になれるのではないかと思われる。なんなら、2台持ちにしたこともないので浮気の心配も無さそうである。我ながら安心してしまった。